キズナアイとは何者か?分裂を始めたキズナアイ親分の考察

キズナアイといえば? 自他ともに認める天才AIで、叫び声が耳に残り、あらゆるメディア進出で前人未到を切り拓き続ける親分的存在のVtuberです。

Vtuber語る上で真っ先に出るべき存在。それが親分ですよ。その親分が最近、色々と物議を醸しだす動画をあげたということで私も見ました。

今回はキズナアイ親分分裂騒動について、順を追って語っていきたいと思います。意見の不一致などありましたら、ブラウザバックを推奨します。


7つの前振り動画


5月末に投稿された分裂動画……では全員キズナアイちゃんボイスなので「なんだ分裂って単純にシロちゃん的なものか」と思っていたのですけれども。
これ、シリーズものでありまして。第1話は始まりに過ぎない。

第2話ではアイちゃんの「あなたと繋がりたい」の意味を再確認し、分裂した意味の提示もしています。



第3話では、アニメ化(?)して、表現方法の差異を視聴者に静かに見せていきます。というかそれはピーナッツ君とのコラボでもやっていたことなので、違和感は特に感じませんでしたね。

こうやって少しずつ「キズナアイ」という存在を紐解いていくような、核心に迫りつつある手法での動画投稿はまだ続き、
第4話ではアイデンティティとも呼ぶべき【アレ】についてのお話が始まります。全人類どころか世界規模の話もあるけど気にしない!

第5話。「今わかりました。地球の心はアイちゃんだったんですね」などと思考放棄したくなる開幕10割ですけれども。いわゆる「キズナアイの外見であっても魂が違うとそれはキズナアイではないのか?」という、Vtuberの核心に迫る崇高な内容だったりします。開幕ではそんなの全く感じないけど!!


そしてジャブ代わりの、別ボイス披露。といっても、完全にネタに突っ走っているので、気楽に見れます。……いわば布石ですね。
第7話含めて、真っ直ぐストレートが飛んでくる、前振りです。


キズナアイの定義を改めた3作

第8話で謎のインストールを開始したキズナアイ分裂A(?)。


そしてインストールを終えた彼女は……キズナアイちゃんの声ではなく、別のセクシーお姉さんの声になって帰ってきた。

第10話でも、更に一人が別の声を獲得した。この調子であれば、次で3人全員別の声になり、今までのキズナアイちゃん含めて4人、違うキズナアイちゃんが生まれることになります。

親分が切り拓いた次なる前人未到は、
【同じキャラの中に複数の魂がある】ということ。

Vtuberを長い間やって来た親分であれば、複数の魂をインストールすることの意味を私たち以上に存じているはずです。Vtuberとは、外見だけでは成立せず、内面(魂)が合わさって初めて存在できるのです。

アニメキャラの声優が交代しても、そのキャラの性質は変化しませんが、Vtuberの声変わりは性質そのものが変化します。

例として。にじさんじメンバーが、唐突に引退するというのは最近散見されますが、例えば引退ではなく、唐突に声が変わったらどうなるか? ファンは困惑と反発で大混乱に陥ります。それはにじさんじメンバーが、今の声、今の魂の在り方で定着しているからです。



キズナアイちゃんはいつも1人

企業勢を振り返ると、どれもこれも一大勢力に育っています。

ホロライブは、ときのそらちゃん&ロボ子さんの時代から、ずいぶんとメンバーが増えました。

ドットライブも、シロちゃんとばあちゃるから、アイドル部という新機軸により大幅なメンバー増を果たします。

にじさんじは、100人まであと少しと言うところまで増やしています。当初は増やし過ぎて不安でしたが、気を揉む間に1周年迎えていたので完全に杞憂でしたね。

そんなこんなで成功を果たしていく企業がある中、キズナアイちゃんというパイオニアは今日に至るまで基本、1人でした。たまに輝夜ルナちゃんと絡んだり、声の取り換えをしたこともありましたが、基本的に1人です。

1人でテレビに出たり、生放送したり、Vtuber界隈の親分としてほぼ毎日動画出したりと、仲間がいないのです。かといってコラボも頻繁にするわけではありません。『横の繋がりがない=トラブルも少ない』なので、一概に悪いわけではないものの、関係性やドラマ性を求める方のニーズには応えきれていないのが現状です。

活動の幅を広げるのに加え…

最大4人までに増えることで起こるデメリットは、ファンからの反発くらいでしょう。しかし、今までのキズナアイちゃんが完全に引退するとかではなく、増員という形なので、これはすぐに収まりそうです。

が、メリットは4つほどあります。以下の通りです。

1:人的負担の軽減

2:適材適所

3:企業参入後のリスク軽減

4:キズナアイ永続

特に注目したのは、3の企業参入リスクです。
皆さま、Vtuber界隈では企業勢と言うだけで、未だにアレルギーのように不安に駆られるっていうのは、あると思います。まだ黎明期時代、にじさんじと同時期に発足した企業が問題行動をとった時や、所属Vtuberがトラブル起こして大騒動になったりなど色々あるからです。

これから参入したいなっていう企業は、恐らくあると思うのです。
サントリーのノムさんを見ればわかりますが、1キャラクターが存在するだけで広告効果が生まれている現状、他の企業も宣伝目的にやりたいと思うでしょう。

しかし、Vtuberは熱心なファンが付きやすい反面、燃えるときは盛大に燃え上がります。利益に関しても不透明です。
株式会社であれば、僅かなリスクでも毛嫌いいたしますし、Vtuberは全部が全部人気者(この場合登録者数1万人以上を指します)になれるわけではないので、広告効果としてどれだけ期待できるかが予測が付かないのです。

1度生み出したら中の魂を変えることが出来ない。
忙しすぎると中の魂がマウントとる可能性もある。

企業がやるにしては、企業側に渡される手綱の何ともか細いこと。これではリスクを恐れて参入がしにくいです。

キズナアイ分裂により、「そういう表現もあり」という風潮が広まれば、企業としてもやりやすくなるでしょう。

改めて問われる。Vtuberとは何か?

例えばですけど。分裂なんか認めないという人には聞いてほしい。
メタな話、キズナアイは天才AIですが、何故か寿命がありますし、魂が消滅したら存在も危ぶまれます。

今回の分裂動画を作る前に、何らかの不調で消滅したとき。その後でアイちゃんを別の魂が引き継ぐと言うことになったときは、恐らく大炎上するでしょう。
「私たちの知るキズナアイを冒涜するな」と。

しかし企業としては、精魂込めて作りあげたキズナアイのブランドイメージを、消滅と同時に凍結なんてことは出来ません。それが仕事である以上、存続をしなければならないのです。

今日も明日も配信してくれたり、動画投稿をしてくれる数多の企業Vtuber全てに言えることですが、「毎日必ず生きている保証」なんてものはありません。
唐突に。何の前触れもなく。消えてしまいます。

『天才AIキズナアイ』は、インストールで性格声質が一新し、姿の同じ別個体が3体増えました。これはつまり、アンインストールも出来ると言うことです。抜かりなく、引退動画も用意されていることでしょう。

インストール、アンインストールが出来る。
つまり、キズナアイという器は、以後如何なる状況下でも存続可能と言う布石が生まれました。

それは、企業の倒産という場合においても同じです。「キズナアイ」という権利が他の企業に譲渡されたとしても、別人になっても、それはインストールとアンインストールが行われただけ。キズナアイというキャラクターに、矛盾は一切生まれません。

先にメリット4で上げた永続というのはまさにこれです。次はあなたが。キズナアイになる可能性があるのです。
唯一無二にして無貌のVtuber。キズナアイは、Vtuberの新次元へと突入したのです。


最後に

アイちゃんの動画は基本的に1つ毎に単体で見ることが出来ます。見易さで言うなら他のVtuberに引けは取りません。しかし、どんなVtuberにも単体ではやれることに限界があります。人の数だけ可能性がある以上、可能性を広げるには人を増やすのが一番です。企業勢が新人Vtuberを多数輩出し、8000人を超える飽和状態になる中、キズナアイ陣営が下した結論は「増やすけど増やさない」というシンプルな答えでした。

この決断を私は大いに評価いたしますし、もっと評価されるべきだと、私は思いました。

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